五月の沖縄を巡る旅 ③

旅行

沖縄3日目。今日は北部を攻める。まずは、慶佐次川ヒルギ林をカヌーで楽しむ。お世話になるのは「やんばる自然塾」。やんばる(山原)とは、沖縄本島北部地域のこと。「やんばる自然塾」がある東村は那覇から約2時間の小さな村、慶佐次(げさし)区は慶佐次川河口の人口約180人の小さな集落。しかし、沖縄本島最大のマングローブが広がり、その植物群落は『慶佐次湾のヒルギ林』として国の天然記念物に指定されている。「やんばる自然塾」はそんな慶佐次川をカヌーで巡るイベントを提供している。

こんなカヌーを漕いで

こんなところに入って行くわけだ。楽しくないはずがない。

慶佐次川の水は山の栄養分をたっぷり含んでいるので茶色。この川の植物や生物の説明を受けながら、こんな感じで進んでいく。

途中、こんなハゼやカニなどに遭遇する。

2時間の慶佐次川散策後、海で約1時間。全部で3時間のカヌーイング。とてもいい思い出になった。

動画や画像を撮影したくなるが、スマホやカメラはカヌーに持って行かない方が無難。沖縄旅行中にスマホを川に落としたとなると、それこそ大変だ。動画はないが、写真はツアーコンダクターが撮影してくれる。

ヒルギ林に別れを告げて、沖縄本島を北上する。リゾートチックな沖縄から離れていく。そして、沖縄に来たからには「ヤンバルクイナ」へのご挨拶は不可欠だろう。しかし、野生のクイナを見るのは難しい。そう思い、国頭村安田(あだ)の「ヤンバルクイナ生態展示学習施設 クイナの森」に向かう。

途中、クイナの交通事故を注意する看板が目につく。と、いうことは、野生のクイナを見ることは不可能ではないわけだ。

注意深く車を走らせると、遠くに黒い鳥の影。「クイナだ!」と興奮していると、クローホップ。正体はカラスだ。幽霊怖い、と思っていると何でも幽霊に見えてしまうように、カラスもクイナに見える。そんなこんなで、「クイナの森」に到着。「森」という名称から「たくさんいるのかなぁ」と勝手に想像していたが、展示ケージにいるのは1羽のみ。しかも、普段は木々に隠れて姿をみせない。

エサが定時に出てくるようだ。そのエサ投入機の前に陣取り、しばし待つ。賢い「クイナ」は時間がわかるのか、気配を感じるのか、時間が近づくとソワソワし、時間になると駆け出してきた。

とても良い写真が撮れ、大満足。飼育員さんからとても興味深く面白い話をたくさん聞かせていただいた。多くの観光客が「さっき、道でクイナ見ました!」と興奮気味に語るようだが、そのほどんどがカラスらしい。頭の良いカラスは、エサを投げておびき寄せようとする人間の浅慮を見抜いて、「クイナ」の歩き方さえマネをするそうだ。まさに、ここに向かう途中の自分だ(笑)

生きたクイナにも会うことができたので、展示学習施設「クイナの森」をあとにする。そして、次の目的地に向かう。・・・と、その途中、パタパタと目の前を横切る鳥の姿、、、嘴(くちばし)と足が赤い。野生のクイナだ!まちがいない。さっき、実物を見た。それと姿かたち、歩き方も同じだ!道路脇に車を止めて、クイナが消えていった方を探してみる。

この林のなかに逃げ込んだ。見つかるわけはない。そして、誰かに「野生のクイナを見た」と言っても、「この観光客、カラス見てクイナと思っているよ、黙っておいてあげよう」なんて思われるのがオチだ。だったら、黙っておこう、と思った。が、Blogに書いてしまった(笑)

今日の最終目的地は、辺戸岬。沖縄本島最北端の岬だ。「ん?? 沖縄本島の最北端って、何か意味あるのか?」どうでもいい疑問は持たない方が良い。円滑な人間関係の基本中の基本だ。

北部に来ると珊瑚礁の浅瀬はなくなり、エメラルドグリーンの海の見られなくなる。それでも美しい景色や自然が一杯の沖縄、人々を惹きつけるに事欠かない。どこにいっても感動だ。

万座毛ではない。形は似ているけど(笑)

美しい自然、快適なリゾートの代名詞のような沖縄。しかし、航海術の発展とともに近隣の力のある国々の影響や支配を受け、先の大戦では多大なる犠牲を払い、今も日本の安全保障を様々な面で支えている沖縄。辺戸岬で、この碑を見てあらためて色んなことを考えた。

そんなこと、考えてながら運転しているうちにホテルについた。そう言えば、お世話になった快適なホテルの紹介をしていなかった。宿泊したのは恩納村の「AQUASENSE Hotel & Resort」

プールが最高だ。雨の多い5月で入ることはしなかったが、それでもこんな雰囲気を楽しんだ。

そして、何より部屋が広くてきれいだ。

そして、各部屋のバルコニーについているジャグジー。これが最高!

バスソルトをたっぷり入れて、旅の疲れを落とす。いよいよ、明日は最終日だ。

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